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月別アーカイブ: 2026年1月

第28回塗装工事雑学講座

皆さんこんにちは!
ケイズ装建、更新担当の中西です。

 

家の完成度は“細部”で決まる。 雨樋・破風・軒天・シャッターBOX・霧除け・水切り・笠木・雨戸…“付帯”は素材がバラバラ。可塑剤・電食・端部膜厚など外壁とは違う落とし穴があります。ここを押さえるだけで“プロ感”が一段上がる。✨

 

1. 部位×素材の全体像
雨樋(塩ビ):可塑剤移行でベタつき/汚染→ノンブリードプライマー必須。
破風/鼻隠し(木・窯業・金属):端部割れ/吸い込み→木口止水と端部厚付。
軒天(ケイカル/ベニヤ):透湿×防カビ。換気口の目詰まり清掃。
シャッターBOX(金属):薄板で熱変形しやすい→過厚/過溶剤NG。
水切り/笠木(金属):重なり・小口・ビス頭が錆の起点。
雨戸/戸袋(鋼板):**手触り(肌)**が仕上がりの印象を左右。

 

2. 色と艶の設計
付帯=主色の“フレーム”。屋根/サッシとトーンを合わせ輪郭を締める。
艶:3〜7分艶で外壁に調和。金属は艶ありで清掃性UP。
雨樋はサッシ色に寄せると一体感◎。

 

3. 施工フロー(代表例)
洗浄→脱脂(中性洗剤/シンナー。近隣配慮で蒸発時間を厳守)
素地調整(#240前後で足付け、バリ除去)
先行タッチアップ(ビス頭/小口/角=ストライプ塗り)
下塗:素材別プライマー(塩ビ=ノンブリード、金属=エポキシ/メッキ対応)
中/上塗:レベリングと膜厚を両立。希釈過多は艶ムラの元。

 

4. 端部・小口・ビス頭の“3点セット”
角は面取りして膜厚を稼ぐ。
小口は吸水/錆の入口→厚付け+先行シールで止水。
ビス頭は先行タッチアップ→最終も追い塗りして防錆を強化。

 

5. よくある不具合と回避 ⚠️
雨樋ベタつき:可塑剤移行→ノンブリード下塗/水性上塗で抑制。
シャッターBOXの“肌荒れ”:高温時の溶剤負荷→気温/日射を避ける。薄膜多層。
水切りの剥離:脱脂不足/露点ミス→再研磨→脱脂→メッキ対応プライマー。
軒天の黄ばみ:喫煙/油煙/藻→防カビ・高隠ぺいで更新。換気も点検。

 

6. ディテールの美学 ✨
見切り線はマスキングでビシッと。5m離れて一直線に見えること。
雨樋ハンガーの裏面/側面、シャッターBOX下面など**“見えそうで見える”**ところを外さない。
ドア・ポスト・照明の残塗料付着ゼロ。養生の丁寧さが仕上げを決める。

 

7. 清掃・維持
年1回の水洗い(ホース+スポンジ)。高圧近接NG。
金属付帯は端部点検とタッチアップで寿命延長。

 

次回(第11回)はベランダ防水。FRPとウレタン、通気緩衝、ドレンと勾配、トップ更新まで“漏らさないバルコニー”の作り方を解説。

 

 

 

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第27回塗装工事雑学講座

皆さんこんにちは!
ケイズ装建、更新担当の中西です。

 

“好きな色”と“家に合う色”は別物。 外装色は、光・面積・素材・周辺景観という4つのレンズを通して見え方が変わります。満足度の高い色決めは、感性×理性のハイブリッド。ここでは心理と数値、実物確認のコツまで“後悔ゼロ”のプロセスを公開。

 

1. 色の基礎:明度・彩度・色相・トーン
明度(明るさ):外壁は中明度が安定。明るすぎる白は汚れ・雨筋が目立ち、暗すぎる黒は熱吸収と退色の管理が難しい。
彩度(鮮やかさ):低彩度が景観に馴染みやすく、経年劣化も目立ちにくい。
色相:暖色は前進・寒色は後退して見える。ボリューム感の調整に活用。
トーン:同一トーンでまとめると統一感、トーンミックスで動き。外装はトーンのズレすぎに注意。

 

2. “外で大きく”の原則(面積効果)
面積が大きいほど明るく見える→ワントーン落とすのが定石。
屋外光(太陽直射/反射/曇天)でA4〜A3大判サンプルを確認。室内蛍光灯下の判断はNG。

 

3. 周辺景観と固定要素の読み取り 
固定要素=屋根色・サッシ色・門塀・道路/緑。ここに外壁を合わせるのが鉄則。
近隣との調和:同じ通りで3色ルール(主色/付帯/アクセント)を守り、派手色は面積を絞る。

 

4. 3色ルールの実装 
主色(70%):外壁の大面積。中明度×低彩度が基本。
副色(25%):付帯(破風・雨樋・水切り)。主色の濃淡かサッシ色寄せ。
アクセント(5%):玄関/ワンポイント。木調・濃色で締める。やりすぎ注意。

 

5. 雨筋・汚れ・退色への“現実解” ⏳
白:雨筋が目立つ。薄グレー/グレージュへ寄せる。
黒:熱で艶引けやチョーキングが強調。高反射黒+低汚染で運用。
ビビッド:退色が早い。外装は無機顔料系や濃淡の面積制御で。

 

6. サンプルの見方と順番 
主色を2〜3候補に絞る(中明度低彩度)。
屋根・サッシに副色を合わせる。
アクセントは玄関/ポーチで面積を限定して検討。
同アングル・同時間帯で既存外壁に当てて撮影し、家族LINEで合議。

 

7. シーン別・定番配色レシピ 
ナチュラル×緑多め:主=グレージュ(L*60前後)/副=トープ/アクセント=木調。
モダン×黒サッシ:主=明るめグレー/副=チャコール/アクセント=黒(5%以内)。
南向き日射強:主=淡彩ベージュ(低汚染)/副=白すぎない白/アクセント=濃茶。
沿岸:主=明度高めグレー(塩だまり目立ちにくい)/副=ミディアムグレー。

 

8. 凸凹・素材感・艶の関係 
凹凸が強い→艶ありは映り込みで面の粗が目立つ。3〜7分艶で上品に。
フラット面→艶ありで新築感・低汚染。補修跡がある場合は半艶でなじませる。

 

9. 2トーンとライン設計 ✂️
縦割りはスリムに、横割りは安定感。雨切り・幕板・コーナー材など**既存の“線”**を活かす。
帯の色は濃色にして上の明色を支えると、雨筋が目立ちにくい。

 

10. 合意形成の小技 
A/B比較写真を同条件で。家族間の主観差を視覚で吸収。
“NG要素”を先に共有(例:真っ白はNG、真っ黒はNG)。範囲を狭めて迷いを減らす。

 

11. よくある後悔と回避 ‍‍
“白すぎ/黒すぎ”:汚れ・熱で後悔→中間トーンへ。
“室内で決めた”:屋外での眩しさ/くすみが想定外→屋外確認必須。
“アクセントが主役化”:面積過多→5%以内を死守。

 

次回(第10回)は付帯部塗装。樹脂・金属・木部・ケイカルそれぞれの“正しい扱い方”と、色×艶で家の完成度を跳ね上げるテクニックを解説します。

 

 

 

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